脳出血による障害の手記 
「もういちど 歩き出そう」      

第18話 階段の上り下り

今年になって自覚した変化が「階段の上り下り」です。
入院中のリハビリでは病院内の階段の歩行訓練は2度しかやりませんでした。
歩くことがまだうまくできなかったのか2度の訓練で「大丈夫!」とリハの先生が思ったのかわかりませんが。
退院してから、外出のたびの地下鉄の利用には階段が欠かせません。
写真のように、私の利用する札幌地下鉄の南北線には全部の駅にエレベーターがついていません。
というのも、札幌オリンピックに合わせて最初に開通した路線の為にエレベーターは考慮されていませんでした。
最近の路線駅にはバリアフリーの考えやエレベーターなど十分に配慮されています。
しかし、南北線には駅の構造上や立地特性から後でつけるのが難しいそうです。
幸い私は、左の手すりを持ちながら一歩一歩注意して上り下りすればなんとか利用できたので助かっていましたが。
車椅子では、私の利用する駅は全く使えません。トイレももちろんですね。
去年までは、麻痺側の足(右足)のコントロールや力の入れ方がうまくできず、階段は結構大変でした。
もちろんいまでもそう変わってはいないのですが、今年になって階段を使ったとき(発病して1年半)に何かバランスが取れるような気がしたので、降りるときに左側の壁に沿いながら左手はいつでも手すりを捕まえられる体制でゆっくり下りることができました。
上るときも同じようにして一歩一歩ですが手すりにつかまらずに上ることができました。
たいした事ではないのかもしれませんが、自分的には「うれしかった」できごとです。
でも、この冬既に2度転んでしまいました。そのうちの一度は交差点の横断歩道で。
障害を受ける前も冬場の横断歩道はツルツルしていて怖かったが、今はさらに大変です。
安全のための横断歩道なのにペンキの部分が凍って特にツルツルになっています。
なんとかならないんですかね。なんでかな〜なんでかな〜!


(2003年01月15日)
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